発達障害と子どもたち
2013.04.13
カテゴリ:本
発達障害と子どもたち
『発達障害と子どもたち』
アスペルガー症候群、自閉症、そしてボーダーラインチャイルド
山崎晃資 著 講談社+α新書
あまり重篤でない、軽度発達障害について書かれている本です。
軽度発達障害は生活する中で、なにか生きづらいと感じながらも、本人や家族も気づかずに過ごすことも多あります。
社会にある程度は適用しているので、気がつきにくいのですが、実は、本人にとってはとても過ごしにくい環境に置かれている場合がほとんどでしょう。
辛い子ども時代を過ごして、大人になってから、自分がどういった性質をもっていたか初めて気がつくという方も最近は増えているかもしれません。
この本の中では、明確な規定のない、軽度発達障害にはどのようなものがあるかを分類し、なんとなく似てはいるけれど、少しづつ状態が違っている軽度発達障害をタイプ別ごとに説明されていて、違いを理解しやすくなっています。
この本が書かれたのは、2005年時点ですが、2007年の特別支援教育制度が施行される直前に発達障害への理解を広めるのには、よい内容だったと思います。
今の時点で読んでも十分通用する内容です。