広汎性発達障害, アスペルガー, ADHD, LD, 療育, 教育, 登校しぶり,名古屋

アスペルガー息子の療育記録

ちょっと寝坊して、大変なことに・・・

ちょっと寝坊して、大変なことに・・・

朝のラジオ体操で早起きをしているHEROくん。

今朝、とうとう私が寝坊してしまい、もう、朝のラジオ体操は終わっている6時45分に目が覚めました。

HEROくんに、
「ゴメン! ママ、ちょっと寝坊して、ラジオ体操の時間に間に合わなかった!」
というと、
HEROくんは、烈火のごとく怒り出しました。

「もう、学校に行かない!」

「ラジオ体操には間に合わなかったけど、学校にはまだ十分間に合うよ」
「ラジオ体操やらなくちゃ意味ないの!学校はいかない!」
「本当にゴメン!でも、ラジオ体操は、学校に遅刻しないために考えた目標でしょう? 学校に間に合うんだから許して。」
「もう、絶対に学校に行かない!」

なんとか説得しようと、私が思いつく限りのことを言いだしたのが、火に油を注いで更に悪化していくようでした。

それがわかっていながらも、ついつい、よけいな一言をつぎ足してしまい、
「ああ、またやってしまった・・・」と、ますます泥沼にはまっていくあの情けないような、苛立つような、敗北感のような、失望感・・・

「ラジオ体操をするって決めたのは自分なのに、ママがいなくちゃできないのはおかしいでしょ。ママが起きなくたって自分で起きるべきじゃないの。」
 → 理詰めはマズイ・・・わかってるのですが。。。

「ママと一緒じゃなきゃ出来るわけない。もう、ずっと学校にいかない!」

「ママが寝坊しちゃったのは本当に悪いと思ってるよ。ゴメンね。今日はラジオ体操できなかったけど、ラジオ体操しなくたって学校に遅刻しないで行けるんだよ。」
「ラジオ体操が学校に行くスタートボタンなんだから、ラジオ体操しないと行けない!」

「じゃあ、ネットでラジオ体操を検索して、パソコンでラジオ体操しようか?」

「やだ!そんなの意味ない。これからは絶対に学校に行かないから!」

布団に包まり、転がって泣き怒りしている。

せっかく新学年が始まってこれまできたのに、
ここでコケたら、またどうなるかわからない・・・

気持ちがコロっと変わる可能性も十分あるのはわかっているので、
なんとか早く気分を変えなくては・・・

そうしているうちに、HEROくんがトイレに行ったので、気分も変わるかと思い、
「4月中、遅刻しないで学校にいけたらゲームを買うというのはなしになるよ。」
とまたもやまずい一言を・・・(罰則を持ち出すと、必ずこじれる)。

「ママが悪いんだから、すぐに買え!絶対にずっと学校なんか行かないからな!!」

そもそもゲームが欲しかったゆえの目標だったから、そのことを持ち出したら渋々従うと思ったのに・・・

もう、何を言ってもダメそうだったので、しばらく黙って朝の準備をすることにしました。

一方のHEROくんは、布団に戻り、
「ママはひどい、学校は行かない、ゲームを買え!」
といったことを繰り返し訴えて泣いている。

それならば・・・と
布団のところにいって、HEROくんの顔を覗き込んでから抱きかかえ、
「そうだよね、ラジオ体操できなくて悲しかったよね。ママも寝坊したくなかった。ゴメンね、ゴメンね。。。わざとじゃないってわかってくれるよね。・・・」
と鼻をすすり半べそ状態になりながら言うと、

「わざとじゃないのは、わかってるよ・・・」
と応えてくれた。
「じゃあ、今日、分団に遅刻したら、ゲーム買ってよ。」
本人も、なにか落としどころをつけたかったのかも。

「わかった、頑張っても遅刻になったら買ってあげる。でも、大丈夫だよ。今の時間なら、さっとやれば、十分に間に合うよ。」
私は、心の中でホッとしながらそう言いました。

その時点で、まだ7時10分ころ。

それから着替えて食事をし、トイレにいったり歯磨きしたりしても、十分に間に合います。

後は、なるべく本人を刺激しないよう、急かさないよう気をつけながら準備をし、出かけるころには気分もおさまっていたようでした。

もちろん、あちこち気が散るのが常なので、そこを強く指摘しないよう、ぐっとこらえながら、ほぼ、ちょうど良い時間に支度を終えることが出来ました!

マンションエレベータでは、班長さんと同時に乗り合わせ、
「今日、ラジオ体操できなかった」とボソっと伝えていましたが、班長さんは、毎朝ラジオ体操していることなんて知らないから、きっと突然そう言われても、なんのことだろうと思ったことでしょう。

集合場所に着いたら、同じ班の子がまだ来ていません。
これまで分団登校の集合では、自分がさんざん人を待たせて来たことは一切思いつかない様子で、
「Mちゃん、遅いな~!」と文句を言っています。

(人のこと言えるか!)とツッコミたくなるのを抑え、
なんとかニコやかに送り出すことができました。

今朝はいっとき天国から地獄に落ちた気分でしたが、
結果的には普通に分団登校できて、とにかく良かった!!

落ち着いてみると、時間と戦いながら なんとしてでも切り抜けようと奮闘したのは
ちょっぴり久しぶりだったなと気がつきました。

ここしばらく、朝のご機嫌が続いていて、気分のよい朝の時間が定着してきたかなと
思っていたのに、実は常に崖っぷちにいるのだということを、ほんの10分の寝坊で思い知らされました。

今後は、ラジオ体操だけは死守するよう、対策を立てなくては!!!

また、いざという時のために、
朝のラジオ体操を録音しておこう!と決めました。
ちょっと時間がずれたくらいなら、何気ない顔をして、
iPodで録音を流せば済むこと。
時間感覚があまりないので、黙っていればおそらく気づかれないことでしょう。

あー、それにしても、朝から疲れた・・・

ラジオ体操


実はラジオ体操って、ちゃんとやればしっかりした運動になるようです。
 → 参考

コメント



認証コード6818

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional