広汎性発達障害, アスペルガー, ADHD, LD, 療育, 教育, 登校しぶり,名古屋

アスペルガー息子の療育記録

Technical terms

症状に関する用語説明

リアン・ホリデー・ウィリー著 「アスペルガー的人生 」より引用

◆感覚統合◆

人の脳が感覚入力を整頓して、
周囲と効率的かつ意味のある相互作用を行えるようにする処理過程。

◆感覚統合機能不全◆

感覚入力を正しくとりまとめる能力が目立って低い状態。
たいていは、何らかの神経学的な不具合や欠陥による。
この機能不全のある人は、不安発作や頭痛に襲われることが多かったり、
道に迷いやすい、混乱をきたしやすい、勉強に苦労するなどの問題がよく見られる。

◆嗅覚過敏◆

においの間隔に適応する力に不自由をきたす不具合の一種。
嗅覚過敏があると、いくつかの特定のにおいにストレスを感じたり、
吐き気をもよおしたり、ひどい嫌悪感をいだいたりすることになる。
ある種の食べ物を食べること、ある種の環境で集中することなどが、
不可能とは言わないまでも、困難になることが多い。

◆強迫性障害◆

現実の認識が歪められ、ある特定の心配事や考え
(アイロンを切り忘れていないだろうか、ドアに鍵をかけただろうか、
ドアの取っ手は細菌だらけなのではないかetc.)が振り払えなくなり、
ひどい不安に襲われる状態のこと。
心配を振り払おうと、身体を動かして、あるいは頭の中で、特定の強迫的な行動
(アイロンや鍵を何度も確認する、一時間もかけて手を洗い続ける、
一から十まで繰り返し数え続けるetc.)をしたくなるが、
実行すると不安はかえって悪化してしまう。
このパターンがみられれば必ず障害というわけではなく、
頻度が高すぎて通常の生活や習慣に不自由をきたしている場合を障害と考える。

◆空間的な関係づけの問題◆

視覚的な情報処理の不具合で、対象物の位置や関係を正しく把握することが困難になる。

◆形式ばった言葉づかい◆

過度に堅苦しいしゃべり方。語義の解釈の幅が狭く、
しかも辞書どおりの語義から離れられないのが特徴。

◆左右の協調◆

身体の両側とも、まとまりのある使い方、統制のとれた動かし方ができる能力。
この力が足りないと、微細運動(道具を使って食べる、服を着る、字を書くなど)にも
粗大運動(走る、投げる、踊る、スキップする)にも苦労をすることになりやすい。
読みの困難も、この力の不足に関係している場合が多い。

◆視覚の問題◆

視覚的な情報処理の不具合の一種で、目を通して集められた情報を理解し、解釈し、
処理する力が弱くなる。この問題を抱えていると、読み書きが上手にできない、
二つ以上の対象物の位置関係が正しく把握できないなどの形になって現れることがあるし、
教えられた道順を守れない、自分の現在位置がわからないなどのために、
道に迷いやすくなることもある。

◆自己刺激行動◆

自分で自分に刺激を与えるための動き(手をひらひらさせる、何かをなめる、
くるくる回る、身体をゆするなど)のことで、自分を落ち着かせるため、
ストレスを逃がすために行われる。

◆触覚の問題◆

皮膚の下に分布している神経から脳に間違った信号が送られる状態のことで、
軽い圧迫、強い刺激、痛み、温度など、さまざまな感覚に過敏な反応を示したり、
十分に反応できなかったりすることになる。この種の機能不全がある人の場合、
いくつか特定の手触りをひどく嫌ったり(濡れたもの、ざらざらした表面、
砂の当たる感触、なめらかなもの、ぬめぬめするもの等)、特定の行動を避けたり
(髪を洗う、握手をする、工作や手芸、鉛筆を握る等)することがある。
また、本人はストレスにさらされるし、いら立ちやすい、集中をそがれやすい、
一人になりたがるなどの行動特性となってあらわれることもある。

◆チック◆

本人の意思とは関係なく、いくつかの筋肉運動(細かいものもあれば、大きなものもある)
や発生がおきるもの。まばたきする、歯をかちかち言わせる、鼻にしわを寄せる、
咳払いをする、喉の奥でうなり声をたてるなどの動作が習慣的に繰り返され、
本人にはコントロールできなくなる。本人はチックのために不安になったり、
恥ずかしい目にあったり、恥の意識にとらわれてしまうことが多い。
行動をがまんしようとがんばりすぎると、精神的な緊張がひどくなる、
ほかのことに集中できなくなるなどの結果になりやすい。

◆聴覚情報分別能力◆

人間の脳が、大切な音(人の話し声など)と余分な音(乗り物の音など)を
より分ける、音の発生源を探し当てる(教室の前方から聞こえたか、
後ろから聞こえたかを聞き分ける)、集中のじゃまになりかねない音(BGM音楽など)
を無視して肝心な作業(たとえば勉強)に集中しつづけるなどの作業を行う能力。
音と音を弁別することができないと、学業に支障をきたす結果になりやすい。

◆聴覚過敏◆

耳から入ってきた音声情報を分析したり、
解釈したりする力が阻害される原因となる不具合の一種。
聴覚過敏のある人の場合、ある種の音が怖い、痛い、混乱の原因になる、
負担がひどくて溺れてしまうなどのために、ごくありふれた活動が苦痛だったり、
不可能だったりすることもある。

◆反響言語◆

他人の声や話し方、他人の発したせりふ、口調などを巧みにまねること。
驚くほどの熟練を見せる人も多い。

◆プロソディ◆

声のトーン、話し方の調子など。音声による会話では、
内容ばかりでなく言い方にも意味があるが、アスペルガー症候群の人々は
この部分で躓くことが多い。他者の言葉の背後にある意味を正しく解読できなかったり、
自分の言いたいことをそのとおりに伝えることができなかったりする。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional