広汎性発達障害, アスペルガー, ADHD, LD, 療育, 教育, 登校しぶり,名古屋

アスペルガー息子の療育記録

悲しいけれど

悲しいけれど

先日、ものすごくカンカン照りの暑いさなか、
HEROくんは学童の行事で、指導員引率のもと、愛知県警察署の見学に行きました。

家に帰ってどうだったか聞いてみると、「また行きたい」としつこく言い続けるほど楽しかったようでした。

そのことは良かったのですが、
その日のお迎え時に問題が起こりました。

午後3時ころ。

私がお迎えで学童に到着すると、その日、引率した指導員のうち一人が、床の扇風機の前で風を受けながら横たわっていました。
どうやら熱中症のようで体がガクガク震えています。
かなり辛そうです。

私は父母会の役員で、労務担当的な仕事もしていたので、ほうってはおけません。

すぐに救急車を呼んだ方がよいと指示を出し、
救急車が到着しました。

別の指導員が救急隊員に状況を説明したりしていましたが、
その間、私はずっとことの成り行きを見守り続けました。

子どもたちは救急車まで来る事態に、どうしたことかと驚いてはいましたが、
別の指導員の指示を受け、奥の部屋に控えて心配そうに様子を伺っています。

ところが、HEROくんは、そんな状況でありながらも、

「早く帰りたい!」
「遅い!いつまで待たせる!」
「Tなんて死んだらいい!」

と怒り狂い続け、思いやりのかけらも見せません。

「ゴメン、今はすぐ帰れないから待っていてね」

と言う私の言葉など、全く耳には入らない様子です。

たしかに倒れていたのは、HEROくんにとって普段それほどお気に入りではない指導員でしたが、
そこまでひどい言葉を投げるのかと悲しくなりました。

夏休みの疲れが出て、お盆あたりから精神状態が悪いHEROくん。
お盆休みの家族旅行で行った箱根旅行もちょっとしたことで、怒りをぶちまけ当り散らすので
つきそっていた私は本人への対応と、周囲への気疲れで疲労困憊し、
まったく楽しめませんでした。
よほど本人に余裕がなくなっていることが予測できます。

救急車はまだ学童から出ていない状況ではありましたが、
あまりに暴言がひどくなる一方だったので、仕方なく、
その後の状況がどうなったかを知らせてほしいと言い残して
その場を去りました。
実質その場を動けなかった時間は20分くらいでしょうか。

HEROくんは、自分の予定していた状況が予想外の展開に陥ると、
それに対応する能力がない上に、
相手の気持ちを考えて我慢することなど全くできないのです。

連日の暑さの中、体力も落ちて、
精神的にも不安定で最悪な時期だったせいだと思いたいですが、
これではいけないと、薬を飲ませることの必要性を痛感しました。

でも、私にとって、一番悲しかったのは、
息子のこうした態度や行動ではなく、
ふだん、息子の様子をよく話していて、
理解してくれてると思っていた友人に
この一件を話したところ、

「それは、わがままだね」と

さらっとコメントされたことでした。

たしかに、何も知らない人からみたら、
わがままにしか見えないでしょう。

けれど、日頃から話を聞いて
理解してくれていると思っていた人でさえ、
こうしたコメントが当然のように出てくること自体が、
どれだけ理解されにくいことなのかと
悲しく感じました。

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