発達障害の子どもたち
発達障害の子どもたち
最近必要に迫られた判断項目は、
薬を利用するかどうかと、息子を支援級に移すかどうかです。
こうした判断にとって、とても参考となる本を見つけました。
『発達障害の子どもたち』杉山登志郎 著 講談社現代新書発達障害とその治療や対応にたいする一般的に信じ込まれている見解(誤解)について、
果たして正しいかどうか述べています。
発達障害について全体をカバーする内容で、かつ専門的な内容も要所で盛り込まれていながら、長年に渡る臨床例が豊富です。
深く理解をするにもよいですし、判断を迫れる状況となる保護者にとっては、重要な指針になり得る情報が多く、判断の根拠として所持しておくのがいいなと思える本でした。
私自身が知りたかった、薬や教育についても、個に応じた判断は場合によるので難しいとはいえ、よりよい方向性を安心して判断出来るだけの十分な情報がありました。
特に参考になったのは、
第9章 どのクラスで学ぶか
ーー特別支援教育を考える
第10章 薬は必要か
でした。
この本の締めにあたる第10章の最後のまとめ部分に
このような記述がありました。
薬物療法というものは、必要に応じて動員されればそれで良く、
過小評価も過大評価も好ましくない
という部分がありました。
そのとおりだと思います。
どのような療法であっても、必要に応じて利用し、
思い込みで、一つの方法に依存したり固執したりせずに、
常に本人をよく観察しながら、
変化に応じる柔軟性を持つことが重要だなと
つくづく感じていいるところです。