広汎性発達障害, アスペルガー, ADHD, LD, 療育, 教育, 登校しぶり,名古屋

アスペルガー息子の療育記録

やはり不安だったのね

やはり不安だったのね

分団登校を続けて3日目。

順調なように見えて、
なんとなく不安が入り混じった印象を受けていましたが、
やはり学校で問題を起こしました。

5時間目のことです。
来月の小学校作品展の制作をするために、
クラスの子どもたちは図書室で調べものをしたらしいのですが、
資料をみつけた子供からクラスに戻って、
作品の下書きをしていました。

HEROくんは、最初から制作のアイディアがあったものの、
それをどう形にしていいのかわからないためか、
まったくといっていいほど取り組んでおらず、
制作がほとんど進んでいませんでした。
図書室で資料を探すわけでもなく、
先生より先に教室にもどった際に、
隣の女の子(Mちゃん)の下書きを
びりびりにやぶいてしまいました。

Mちゃんはおとなしい子で、
なにをされてもほとんど黙っている子なのだそうですが、
その後1時間泣きじゃくっていたそうです。

後から教室にもどったきた先生はたいへん驚いて、
これまでHEROくんが何をしでかしても、
たいていは、強くしかることはなかったのですが、
今回はあまりにひどいということで、
本人に反省を促すために、隣からも後ろの席からも
HEROくんの席をひきはなしたそうです。

(実は、昨日あたりから、HEROくんは落ち着きがなくなっており、
算数の時間などに後ろの子にもちょっかいを出し続けていたそうです。
後ろの男の子は辛抱づよく、HEROくんが何をしても、
黙々と計算問題を解き続けていたようでした。)

HEROくんもさすがにこたえたようで、
涙をぽろぽろ流して「ごめんなさい、ごめんなさい」を連発らしいのです。

6限目の始まる前の放課に、
先生は、
「HEROくんと一緒に、
Mちゃんのおうちに行って謝ってもらうように、
お母さんに連絡しようね。」とHEROくんに言い、
HEROくんを横に従えて、職員室から家へ連絡をくれたのでした。

それを聞いて私は、
「やはり問題を起こしたか」と思いました。
このときは、
先生が、それを起こした本人の気持ちを理解したうえで、
謝罪をもとめているのかどうかわからなかったので、
すぐに学校に飛んでいきました。

6限目と帰りの会が終了し、
子供たちが帰る段になったところで、
先生がMちゃんとHEROくんをつれて出てきてくださり、
私はMちゃんに謝りました。

Mちゃんが納得してくれたかどうかはわかりませんでしたが、
先生によると、
最初はHEROくんが謝ってもなきじゃくっていて
応じるどころではなかったけれど、
少し落ち着いたところでは、
HEROくんの「ごめんね」に対して「いいよ」と答えてくれたそうです。

帰りの会の様子を廊下から眺めましたが、
最前列最左のHEROくんの席は、
右横、後ろ2列それぞれに机1つぶんづつの空間が空いていて、
みなから隔離されぽつんと拒絶されているような感じでした。
なんだか教室の中で孤立している様子は、
傍から見てかわいそうでした。

たしかに周囲の子からしたら、
ちょっかいをだされたら迷惑でしょうけれども、
本人が反省しているのに、この扱いはどうなのだろうと疑問でした。

先生は、今週いっぱいこの状態にすると言っていましたが、
こうした扱いは、本人の気持ちに傷がつかないかと気になり、
やめてほしいと求めましたら、
後ろの席は元の位置にもどしてくれました。

学校での対応の様子は、
実際に見てみないとわからないものです。

もし、教室まで行って本人の様子を見なかったら、
今週いっぱいこのような扱いを受けていたかもしれないと思うと、
こわいなと思いました。

HEROくんはバツがわるかったのか、
帰りの会が終わり、
私がMちゃんにあやまっている様子を横でみとどけると、
ぱっと外に出て学童に行ってしまいました。
気まずかったのでしょう。

夜、帰宅後、ぽつっと、
「みんなから離された・・・」と言っていましたが、
やはり気にしてたようです。

「先生に、後ろの席はもどしてくれるように言っておいたからね。」と伝えると、

「そんなことしなくていい。ぼくはどうせダメなやつだから・・・

自己否定

・・・いつものことですが、
自分はダメだという言葉が出てしまいました。

小さいころからトラブルを起こし続けて、
しかられることが多かったせいか、
いつのまにか自尊心が極端に低くなってしまっています。

発達障害がわかるまで ただ注意されてばかりだったことの影響からは
なかなか抜け出せません。

いくら、
「そんなことないよ、
 HEROくんは、なんだってできるよ」
と励まし続けても信用はしませんし、
かえって、自分はダメだと意固地になります。

こうしたことが起こるたび、
どう、本人を引き上げてあげればよいかわからなくて
本当に困ります。

コメント

  • お疲れ様です

    HIROくん、集団登校までできるようになって、すごい進歩だね!

    ところで、図書館で調べて、各自制作っていうのは、
    ちょっとハードルが高いんじゃないかな~。
    具体的に何をしたらいいのか、わかんないよね。
    それで不安になってしまって、ビリビリしちゃったんだろうね。

    先生にHelpを出せるといいんだけど、通常学級の先生には
    なかなか聞きづらいらしいらしいよ。
    ウチの娘は、支援学級で先生に聞く癖がついているけれど、
    来年中学校は、通常学級を希望しているので、どうしたらいいか
    わからない時にHelpを出せるかが課題になりそうです。


  • Re: お疲れ様です

    >>1

    やはり、制作自体が不安なのは確かだと思います。

    ただ、おしゃべりなHEROくんですので
    先生に簡単な質問はよくするようなのですが、
    自分の気持ちや考えのように、内面に関することは、
    説明することが無理のようです。

    私がどんな作品にしたいのかアイディアを聞いても、
    不機嫌になり、答えてくれません。

    作文についても、
    何を書いていいかわからずに拒否するようになっています。

    共通していることは、自分の考えを表現することです。
    これは、本人にとって、かなり高いハードルのようです。




認証コード4701

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by Quick Homepage Maker 4.91
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional