広汎性発達障害, アスペルガー, ADHD, LD, 療育, 教育, 登校しぶり,名古屋

アスペルガー息子の療育記録

いつのまにか変わっている

いつのまにか変わっている

今年4月のメモ書きが出てきました。

小学2年生になりたてのHEROくんが、
どんなことを口癖にしているか。

今読み返すと、親としては悲しい内容でした。

  • 死にたい
  • 生まれる前に死ねばよかった。
  • 何をやってもうまくできない
  • いやなことは1京もある。いいことはまったくない。
  • 学校にいきたくない。
  • 今日は学校にいかない。
  • 明日も学校にいかないかも。
  • 明後日もずっと学校にいかないかも。

このころは、どう励ませばいいかわからなかった。


「そんなこと言わないで」  をはじめとして、

励ましの言葉をどう言おうと、
よけいに意固地に自分の意見を主張するHEROくん。

その言葉に抵抗しても、なにもよいことがないと悟った私は、
否定も肯定もせず、ただ、その言葉は無視して
「学校には行かないといけない」と登校させ続けました。


「死にたい」と言い出したのは、3歳のころから。

それを初めて聞いたとき、
「3歳の子どもが、こんなこと言う?!」
ショックをうけ、悲しくて動揺しました。

今ならば、その悲しい言葉が、
発達障害からくる、本人の生き辛さ
表現し続けていたのだと思えます。

外目からはわかりにくいけれど、
定型発達の子どもたちに比べれば、
本人にとって、過酷な環境だったのでしょう。

どれだけ耐えがたく、
逃げ出したかったことでしょう。

「どんなふうに感じて過ごしているのか
想像すらできなかったママをゆるしてほしい。
早く気づいてあげられなくて ごめんなさい。」

そんな思いを抱えながら、
小学生になったHEROくんの育ちを信じて、
前向きに付き合い続けなくてはなりません。

本人は、小さい時からの挫折の積み重ねで、
極端に自尊心が低くなっています。

「自分はダメなやつだ」と信じている ようです。

親があきらめてしまったら、
深く沈んでいく一方でしょう。

とはいえ、
母であるからと、扱いにくい本人を前にして、
いつもいつも、平静ではいられません。

親であっても人間です。

毎日のように、失敗し続けています。

自分の弱さを認め、
子どもの現実も認め、

毎朝、
「今日はどんなことが起こるのだろう?」
ハラハラしつつ、
「少しはよくなっているだろうか」
期待もしつつ、
少しづつ、少しづつ、進んでいます。

そうして、気づいてみれば、
4月には毎日のように聞いていたHEROくんの口癖が、
いつのまにやら消えていました。

たまに、
ちらっと出ることもあるけれど、
ほとんど言わなくなったことは、
大きな進歩。

たしかに変化している。

ゆっくりと、
ほんとうにゆっくりとだけれど、
たしかに成長しているようです。


親というのは、だれしも、
「待つ」
という根気を一番ためされます。

それは、定型発達の子も、そうでない子も、
同じです。

けれど、
発達障害の子どもを持つ親には
とりわけ 忍耐強さが要求されるようです。

気づいてみれば・・・

がキーワード。

半年前よりは、成長しているはず。。。

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