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アスペルガー息子の療育記録

分団登校はやっぱり無理??

分団登校はやっぱり無理??

分団登校を続けていたHEROくんですが、
先週、集合時間に遅れることが続いたところ、
班のほかの子たちが、HEROくんがついていけないほど
早いペースでぐんぐん先にいくようになりました。

これではいけないと、
今週は集合時間に遅れないようにと
昨日は早く集合場所に行かせたのですが、
やはり班長さんたちは、まるで走るように前に行ってしまいました。

HEROくんは、ついていくのをあきらめたのか
引き離されて後ろを歩いています。

たしかに、HEROくんが集合時間に遅れたのは悪いのですが、
同じ班の1年生の女の子はついていくのが大変そうで、
完全に走っていました。

今朝になって、とうとう、HEROくんが言い出しました。
「分団でいきたくない。」
「みんなが先に行くから、ムカついてわざとゆっくり遅れて歩いた」
と言いました。

・・・うーん、このままだと、また、
「学校に行きたくない」と言い出すかもしれない。

そこで、
「分団では行かなくてもいいよ。
 班長さんには、ママが先に行ってくださいと言ってきてあげる。
 そのかわり、一人で行けるよね?」
と言うと、本人はうなずきましたが、

でも・・・という様子も見せました。

というのも、今週は、
ポケモン図鑑を買ってもらうために、
HEROくんが集合時間に遅れないで行き、
分団登校するという約束をしていたからなのです。

何度言われてもなかなか行動することができないことを
HEROくんにさせるためによくやる方法なのですが、
「○○をを買って欲しい」と言い出した時には、そのできないなにかを「やる」という約束をします。

その際、どれくらいの期間、回数を何回以上などと、
どれだけやればいいかクリア条件をはっきりわかるようにしておきます。

今回は、

毎日、家を7時40分に出かけます。 約束します。 HERO

と最後の署名まで自分で書かせていました。

それをホワイトボードに貼っているのです。

クリア条件は、

1週間毎日続けられたら。

また、追加の条件もあり、

そのあと、続かなくなったら没収。

です。

約束の効果はてきめんで、昨日は、すんなりと支度をし、
班長さんたちより早く集合することができました。
ですが、それでもいやがらせをうけたのでした。

今回、たしかに約束は約束なのですが、
そもそも、集合時間に遅刻することで分団のほかの子たちから
いやがらせをされないように意図したものでした。

(昨年も同じ班のメンバーで、同じようなことをされ続けていたため、
 学校にいきたがらない理由のひとつになっていました。
 同じことを繰り返さないために、
 できるだけ遅刻させないよう気を付けてはいたのですが、 
 今年もまた、同じことになってしまいました。)

HEROくんは、
自分の行動によって周囲の人がどんな風に感じるかを想像することが苦手です。

「遅刻すると、班のほかの子たちは待たされて気分がよくないよ。
 そんなことが続くと、困ったやつだといじわるされることがあるから、
 時間には遅れないようにしなくてはだめだよ。」
と、ことばで何度も説明してきたのですが理解できないようでした。

しかも、HEROくんは遅刻して集合しても挨拶がろくにできないのですから、
ほかの子たちからしたら、
「ムカつくやつ」になってしまうのは仕方ないとは思っています。

そこで、形だけでも 時間を守らせようと、
よけいな説明はせずに、家を出る時間だけ約束したのです。

対応が遅かったのかもしれませんが、
1週間遅刻が続いたことで 昨年と同じ状態になってしまいました。

こうなってしまったからには約束をつくった本来の意図は達成できません。

本人が傷つかないようにすることが第一ですので、
ここは臨機応変に対応しました

「今日は、分団で行かなくていいよ。
 そのかわり、自分ひとりで学校に行くことにしようね。
連絡帳を書くから、先生に渡してね。」

連絡帳に自分のことを書かれるのを嫌がっていたHEROくんですが、
すなおにうなずいていました。

そうして今朝は、皆が登校し終わった時間に少し遅れて出かけたHEROくんですが、
以前、ひとりで行っていたときほど不安そうではありませんでした。

それほど不安でなく、そのほうが落ち着けるなら、
ひとり登校にもどすのがいいかなと思いました。

何がベストか判断に困ることは本当に多いです。
完全に条件が整うことなどほとんどありえないから。

そのため、その時その時に合わせてよい方法に落ち着くまで、いろいろ試行錯誤します。
条件が何か変われば、また検討もしなおします。

しかたないことですが、
本人の許容範囲が狭く融通が効きにくいので、
周囲の条件の方を工夫して変えていくしかありません。

tokei jikan

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